2019年08月30日
2019年8月7日(水)~10日(土)、インドネシアのバンドン工科大学(ITB)にて、帝京大学ジョイントプログラムセンター(JPC)センター長 江口邦久を始めとする研究者がバンドン工科大学 Ari D. Pasek教授を始めとするエネルギー変換研究グループと、再生可能エネルギー利用共同研究の次年度計画について協議を行いました。
本学とバンドン工科大学は、2016年にMOUを締結して以降、竹材を燃料とするロケットストーブを一体化したスターリングエンジンコジェネ技術(SECOTEC)の開発研究を行ってきました。本研究の背景には、インドネシアにある多くの島と孤立した村の系統電源網が十分に整備されていない状況があります。そこで、SECOTECにおける共同研究の実績を踏まえ、今後、竹材だけではなくインドネシアでも利用できる再生可能なバイオマス燃料を有効活用することで、系統電力の供給を実施できていない地域へのエネルギー供給手段について技術的な検討を行いました。
具体的には、インドネシアにおける燃料の分布を調査し、地元のエネルギーとして有効利用すること、太陽光や風力などと、再生可能エネルギーであるバイオマス燃料を組み合せることを前提とした燃料の有効な燃焼方式や炉の構造などを含めたシステムの構築を達成します。
これらの共同研究は、国連サミットで2015年に定められたSDGs(持続的開発目標)の視点からも重要なものであり、SDGs 17項目の中でClean water and sanitation(水?衛生)、Affordable and clean energy(エネルギー)の貢献に繋がるものです。
今後、さらなる協議を重ねることで本計画を確定し、2020年4月の計画実施をめざします。