2025年02月07日
2025年1月9日(木)、帝京大学文学部日本文化学科講師 梅田径が担当する日本文化演習(古典文学)梅田ゼミにて、名古屋市美術館学芸員 近藤将人氏によるゲスト講義を行いました。梅田ゼミでは、古典文学や古典籍?美術品に関する研究を中心に行っており、今回は名古屋市の学芸員の仕事を実務者の立場からお話しいただきました。
名古屋城や名古屋市美術館などでの学芸員を歴任した近藤氏からは、パリやメキシコ、中京地域を中心とした国内外の近現代美術を多数所蔵する名古屋市美術館における学芸員の役割について、保存?収集?展示?調査といった従来の業務に加え、近年では博物館法の改正に伴い、地域の文化観光を担うといった役割が求められていることをお話いただきました。また、展示や新しい文化資源のために必要な調査研究の仕事についても最新の研究成果を交えて紹介していただき、一つの展示を行うためには知的で地道な仕事が必要であること、高い専門性と一般の美術ファンに向けた幅広い見識の両方が必要になることを説明されました。
近年、名古屋市美術館ではゲーム作品とのコラボや、中京画壇の発掘といった、さまざまな試みを多数行っており、受講した学生たちも真剣な表情で講義に耳を傾け、学芸員という仕事の重要さに驚いていました。
本学文学部日本文化学科では、文化の保存や調査など実務にかかわる人との交流を通して、高い専門性と幅広い視野をもった人材を育てていきます。
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