2025年02月20日
2024年11月14日(木)、小原俊さん(医学部6年)は、帝京大学医療共通教育研究センター教授 大滝恭弘の指導のもと、入学時の医学生と同年齢層の患者安全意識を比較し、医学生が入学時点から患者安全を含む医学の多方面に高い関心をもっていることを明らかにしました。
また、2025年2月13日(木)、三浦健太郎さん(医学部6年)が同様の指導のもと、入学時の医学生と薬学生の患者安全意識を比較し、医学生が入学時から患者さんの安全確保に対して高い当事者意識をもっていることを明らかにしました。
一般に、患者安全意識とは、医療従事者が患者さんの安全を最優先に考え、医療の質を高めるために主体的に取り組む姿勢や考え方を指します。これまでの先行研究でも、医学生の患者安全意識が高いことは指摘されていましたが、今回の研究により、入学時点においてすでに医学生の患者安全意識が同年齢層や薬学生と比べて高いことが明らかになりました。別の先行研究では、医学生は学年が進むにつれて学習意欲が低下する傾向にあることが指摘されており、今回の研究結果は、患者安全意識の高い低学年のうちから体系的な患者安全教育を行うことの重要性を示唆しています。これらの研究成果は、医学部における卒前の患者安全教育の確立に向けて重要な示唆を与えるものと期待されます。
なお、小原さんの研究成果は学術誌『Healthcare』に、三浦さんの研究成果は学術誌『Advances in Medical Education and Practice』に掲載されました。2人のますますの活躍が期待されます。
Healthcare(2024年11月14日(木)掲載)
Advances in Medical Education and Practice(2025年2月14日(金)掲載)