近年、地球の温暖化の影響による風水害、地震?火山活動などの巨大自然災害およびいくつもの自然災害が重なり合う複合災害が危惧されています。また、交通機関などの大規模事故や化学災害等の特殊災害事故、テロ?バイオテロなどの人為災害の発生も危惧されるなか、これらの災害時の傷病者対応を実践する救急救護活動(災害救護活動)について、実務者能力の開発や「防ぎ得た災害死」を含む災害被害を軽減するための災害?防災危機管理を考究します。さらに、「災害?防災危機管理」について、過去のさまざまな大規模災害から防災危機管理を学び、救急救護活動の効果的な医療的対応、活動体制の更なる探究と災害教育、防災教育など危機管理教育を考察します。 国内外の大規模災害事例や海外で行われている災害にかかわる防災危機管理体制?教育システム、国際緊急援助隊や災害医療のDMAT(Disaster Medical Assistance Team:災害医療派遣チーム)、各行政機関等との連携など、災害時の救急救護体制のあり方についても学びます。